2008年02月28日

チェンバロは一体、何楽器?

外見はピアノに似ているチェンバロは一体、何楽器でしょう?

チェンバロは、弦を爪で弾いて発音する楽器で、撥弦楽器(はつげんがっき)、または鍵盤楽器の一種に分類されます。英語ではハープシコード、フランス語ではクラヴサンといいます。

発音の仕組みがピアノとは異なり、鍵盤を押し下げると他端に載っているジャックと呼ばれる薄板状の部品が瞬間的に跳ね上がり、その際にジャックの側面に装着された鳥の羽根軸などからできたプレクトラムと呼ばれるツメが弦を下から上にひっかいて音を出します。そのため音色などもピアノとは全く異なるわけです。

古くは14世紀頃から西ヨーロッパ圏に存在し、17、18世紀には人気の撥弦鍵盤楽器になっていました。

特にバロック期の音楽家ヨハン・ゼバスティアン・バッハによって、チェンバロ音楽は一つの頂点を迎えました。

バッハは自ら堪能に弾きこなし、それまでおもに通奏低音やオルガンの代用品といった脇役の地位であったチェンバロを、室内楽や管弦楽における独奏楽器として主役の地位にまで高めました。

美しく装飾されたチェンバロは、当時の優雅な貴族達の様子を思い浮かばせて魅惑的です!

しかし、18世紀後半古典派期には、よりダイナミックな音色の出せるピアノに人気を奪われ、徐々に姿を消していきました。

しかし19世紀末頃から古楽演奏のためにチェンバロは必要だという声が上がり、博物館に残された楽器を参考に、さらに当時のピアノの要素を組み込んだモダンチェンバロが新しく開発されました。

モダンチェンバロは20世紀前半まで頻繁に使われましたが、バロック時代に実際に使われていた楽器とは大きく異なるという批判が生まれ、古い時代の楽器を忠実に再現することに努めたヒストリカルチェンバロが生まれました。

これが現在の標準的なチェンバロです。その後、オペラのレチタティーヴォ・セッコの伴奏の他、ルネサンスのダンス音楽やバロック音楽を演奏する際の通奏低音などで、古楽器として活躍しています。

posted by suzusuzu at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシックを楽しむQ&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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