2008年02月08日

バロック音楽は「通奏低音の時代」

さて、バロック音楽において行われる演奏形態の一つ、通奏低音(つうそうていおん)とはどういうものだったのでしょう。

通奏低音とは、低音部の旋律とともに、即興的な和音を付け加えて演奏する形態のこと。
イタリア語のバッソ・コンティヌオ(Basso continuo)の訳語で、伴奏楽器が間断なく演奏し続けるということからこの名があるそうです。

楽譜には低音部の旋律だけが示され、旋律楽器は楽譜通り演奏しますが、和音楽器では楽譜を見ながら和音を即興的に付けて演奏します。

この和声化の作業をリアライズといい、奏者の力量が問われます。奏者の裁量に委ねられる部分の大きいこうした演奏は、必然、即興性の強いものとなります。

このリアライズの作業のために、楽譜の音符の上または下に和音を示す数字を付けることも行われ、この数字の付いた楽譜のことを数字付き低音といいます。

通奏低音の語がこの数字付き低音のことを指すことも多い。現代ではリアライズを楽譜に書き起こしたものも多く市販されています。

通例、チェロ、コントラバス(またはヴィオローネ)、ファゴット、ヴィオラ・ダ・ガンバなどの低音旋律楽器に加えて、チェンバロ、オルガン(主にポジティフ・オルガン)などの鍵盤楽器や、リュート(テオルボ)、ハープなどの撥弦楽器といった和音の出せる楽器によって演奏されます。

このような通奏低音という形態は、バロック音楽の根幹をなす要素であり、バロック音楽を指して「通奏低音の時代」と称することがあります。また、ポピュラー音楽における「コード」の概念にも通じる原理があります。

posted by suzusuzu at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシックを楽しむQ&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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