2008年04月29日

モーツァルトの死にまつわる謎とスキャンダル

モーツァルトは病に伏す前に、妻コンスタンツェに「自分は毒を盛られた」と語ったことがあるそうです。実際妻の手紙に「私を嫉妬する敵がポークカツレツに毒を入れ、その毒が体中を回り、体が膨れ、体全体が痛み苦しい」とまでもらしていました。

死の後にウィーンの新聞は「毒殺されたのではないか」と報じました。しかし、当時モーツァルトの周囲の人間で毒殺を信じていていた者はいません。

1820年代のウィーンでは、サリエリがモーツァルトから盗作したり、毒殺しようとしたと非難するスキャンダルが起こりました。ただし、これらは何ひとつ立証されてはいません。

これはロッシーニを担ぐイタリア派とドイツ民族のドイツ音楽を標榜するドイツ派の対立の中で、宮廷楽長を長年独占して来たイタリア人サリエリが標的にされたといわれています。

老いたサリエリは、1825年に死ぬまでこの噂に悩まされることとなります。このスキャンダルを元に、『モーツァルトとサリエリ』(プーシキン)や『アマデウス』などの作品が作られました。

いつの世にも、嫉み嫉妬からの、事実と異なる非難や風評などマスコミを喜ばせるようなスキャンダルはあるものですね。


posted by suzusuzu at 11:59| Comment(1) | TrackBack(0) | モーツァルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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